妊よう性温存治療（精子凍結）について
はじめに
がんの治療の中には、抗がん剤や放射線、手術など、精巣や卵巣などの生殖器に影響を及ぼすものがあります。
妊娠や出産を希望される患者さんにとっては心配な問題の一つです。
当院では、がんの治療を行う医師と生殖医療を行う医師、看護師などが連携して、生殖機能の低下のリスクのある患者さん・ご家族のサポートを行っています。
妊よう性温存治療とは
妊よう性温存治療は、がん治療による生殖機能低下の可能性がある患者さんに対して、治療前に将来子供をもつ可能性を残すために行う治療です。
ただし、がんの治療が最優先となります。妊よう性温存治療のタイミングについては、がん治療を行う医師にご相談ください。妊よう性温存治療を行っても、妊娠・出産に至らない可能性もあります。
相談窓口 ※性別に限らずご相談受けております
卵子凍結（未受精卵凍結）、胚凍結（受精卵凍結）、卵巣凍結 など
- 当院では行っていません。治療を行っている病院などについての情報が必要な方は、がん相談支援センターへお問い合わせください。
費用について
保険診療外です。費用については医療機関で異なります。
原三信病院の精子凍結保存料の目安
- 1本につき10,000円（凍結処置料+保管料）+消費税
精液検査の結果により最大4本凍結します。 - 1年ごとに更新手続きが必要です。
更新料 1本 5,000円（保管料）×本数+消費税
小児・AYA世代がん患者等妊よう性温存治療費助成制度について
妊よう性温存治療は保険診療外です。そこで負担軽減できるよう治療費の一部を助成する制度があります。
詳しくは、お住まいの各都道府県庁のホームページをご覧いただき、『〇〇県 妊よう性温存 助成』で検索ください。
- 当院は、福岡県小児・AYA世代がん患者等妊孕性温存治療費助成事業に関する指定医療機関です。
問い合わせ
病気や治療のことに加え多くのことを考えなくてはならず、色々な不安があると思います。
そのような場合はひとりで抱えずに、がん相談支援センターにご相談ください。
ご相談・お問い合わせ
092-291-3452（直通）
がん相談支援センターまで
【対応時間】9:00～16:00（土・日・祝日除く）
精子凍結保存のための受診予約
092-291-3434（代表）
原三信病院泌尿器センターまで
【対応時間】9:00～16:00（土・日・祝日除く）