特定行為看護師・認定看護師について
特定行為看護師について
特定行為看護師とは、特定行為研修を受けた看護師のことです。
特定行為とは、医師の指示を待たずに看護師が行うことができる診療の補助のことで、高度かつ専門的な知識および技能が必要とされる38の行為のことです。
詳しい制度については、厚生労働省のホームページをご覧ください。
当院では、看護師特定行為研修に対する支援制度もあります。
特定行為研修修了者の声
手術室 術中麻酔管理領域・血糖コントロールに係る薬剤投与関連研修終了者
廣田 亜依
医師と協力し安全かつタイムリーに医療を提供します
私は手術室で勤務をしています。
2023年度に術中麻酔領域パッケージ・血糖コントロールにかかる薬剤投与関連の特定行為研修を修了しました。当院の看護師支援制度を利用させていただいた為、休職しながら特定行為研修を受講できたため勉強に専念することができました。特定行為看護師は、医師の指示を待たず特定行為の実施が行えることで迅速な対応による患者の負担軽減と医学的知識をもとに安全な医療の提供が可能となります。現在は当院での周知を実施しながら徐々に活動範囲を広げていく活動を実施しています。今後特定行為を通じて医師、看護師ともに協力し合いながら患者の安全に考慮した医療を提供していきたいと思います。
認定看護師について
認定看護師とは、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有する者として日本看護協会の認定を受けた看護師をいいます。
特定の看護分野における熟練した看護技術及び知識を用いて、あらゆる場で看護を必要とする対象に、水準の高い看護実践のできる認定看護師を社会に送り出すことにより、看護ケアの広がりと質の向上を図ることを目的としています。
当院では、認定看護師を目指す方のための支援制度もあります。
認定看護師の声
外来化学療法室 がん化学療法看護認定看護師
豊永 万紀子
がん薬物療法を受ける患者さんやご家族をサポートします
私は、2007年より外来化学療法室に勤務しています。患者さんに安全ながん薬物療法を提供するために、2020年にがん化学療法看護認定看護師資格を取得しました。学んだ知識を生かし、他職種の皆さんと協力して患者さんを支えています。近年は支持療法が充実し、副作用のマネージメントができるようになってきています。Q OLを維持しながら治療を継続できるようにセルフケア支援を行って、患者さんに寄り添い、共に治療に取り組んでいます。また、子供が幼い間は育児支援を受け、ライフワークバランスが実現でき、仕事と育児が両立できていました。今後も進歩する治療に対応できるように取り組んでいきたいと思います。
がん放射線療法看護認定看護師
谷口 真佐子
放射線治療を完遂できるよう全力でサポートします!
私は、2020年にがん放射線療法看護認定看護師の資格を取得し、現在は放射線治療室で専従看護師として勤務しています。放射線治療は、「手術療法」「薬物療法」と並ぶがん治療の3本柱といわれています。近年、放射線治療の技術は進歩し、がんの種類やステージによっては手術と同等の治療成績が認められます。放射線治療は期間が長いため、患者さんが安心して治療を継続できるよう予測される有害事象をマネジメントし、セルフケアが行えるように支援しています。また、放射線治療には治療医、放射線技師、受付クラークと多職種との関わりが必要です。治療室の中心となり安全で確実な放射線治療が行えるよう日々頑張っています。
緩和ケア認定看護師
横田 亜水
私は病棟で勤務しており、たくさんのがん患者さんと出会います。患者さんは、がんを宣告されることで人生が大きく変化します。患者さんが色々な選択をする中で、私は自分の知識・技術を十分に提供できているだろうかと疑問に感じ、学びを深めたいと考え認定看護師を目指しました。現在は手術、化学療法、放射線治療などの治療期から終末期まで様々な患者さんと関わります。その中で、私は認定看護師として患者さん、そして支えるご家族が何を大切に過ごしているのか、どういう人生をおくりたいと思っているかをキャッチできるように日々関わっています。これからも、患者さんやご家族の大切な人生に寄り添える看護師を目指していきたいと思います。
緩和ケア認定看護師
染矢 麻衣子
在宅で過ごされる方々が、様々なつらい気持ちや体と向き合うにあたり、個々の症状緩和に積極的に携わり支え続けることができる訪問看護師でありたいと思い、緩和ケア認定看護師教育課程を受講しました。現在、緩和ケアを必要とされる方々の在宅での看護実践を中心に担っています。また、看護部緩和ケアリンクナース会・院内プロジェクト緩和ケアチームの一員として、院内緩和ケア普及のための勉強会等の運営活動を行っています。こういう活動の延長が在宅療養への橋渡しとなり、家に帰ることに躊躇されていた方々が「帰ってきてよかった」と安心・安堵される在宅支援になればと考えています。さらに地域における緩和ケア認定看護師として、医療職でない多職種の方々の苦悩・不安の解消に繋がる連携に取り組みたいと考えております。
手術室認定看護師
穴井 祐介
人の技術は日進月歩といいますが、医療技術も日々進化を遂げており様々な医療機器が登場しています。そのような時代に遅れることなく、手術医療を選択された患者さんが安心して安全・安楽に手術が受けられるように看護を実践したいと考え手術看護認定看護師を取得しました。患者さんの術前の不安を和らげるために術前訪問を実施したり、体型や麻痺・拘縮など個別性を捉えて手術体位を保持したり、術中の急変時に対応できるようにスタッフと情報共有しながら手術看護を実践しています。定期的に勉強会を実施し、部署全体のレベルアップもはかっています。今後、病棟や外来など他部署・他職種とも協働してチーム医療を展開して周術期看護として幅を広げて活動していきたいと考えています。
がん化学療法看護認定看護師
横田 宜子
大多数の患者さんが血液がんである血液内科病棟(無菌病棟)で勤務する中で、安全・安楽・確実な化学療法を提供したいと考え、認定看護師資格を取得しました。
現在は、血液がんの患者さん、ご家族を中心に、病名告知から抗がん剤治療が安心して治療継続できるように支援しています。特に、造血幹細胞移植については、患者さん、ご家族に対して、意思決定期から急性期の看護を通じて、また、退院後も継続的に支援しています。同種移植の血縁ドナーには自律的な意思を示せるように公平な立場で支えています。
日々の実践を充実させるとともに、看護研究にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。
がん性疼痛看護認定看護師
栗秋 佐智恵
外科病棟に勤務しているころ、がん性疼痛に関する本を見たことが認定看護師を目指したきっかけです。がん性疼痛をもつ患者さんには、多く関わっていましたので、もう少し勉強すれば、何か別の手段があるのかもしれないと思いました。
現在、緩和ケアチームの中で活動しています。医師や看護師、薬剤師などコメディカルと相談しながら、薬剤の調整、疼痛ケアのアドバイスを行っています。また、病院内の看護師教育やリンクナースの育成も行っています。
これからも、関わった一人ひとりの患者さんからの学びを大切にし、次の患者さんへ繋ぐことができるようにステップアップしていきたいと思います。
皮膚・排泄ケア認定看護師
黒田 豊子
ストーマケアの達人になりたいという思いから、皮膚・排泄ケア認定看護師になりました。
外科・婦人科混合病棟に勤務し、入院中のストーマ造設予定または造設後の患者さんやその家族、褥瘡の発生リスクが高いまたは発生後の患者さんやその家族、失禁または脆弱な皮膚によって皮膚トラブルの危険性の高いまたは発生後の患者さんやその家族に対し、専門的な知識や技術を提供しております。
認定看護師は資格を取得してからがスタートです。予防的スキンケアだけでなく、廃用症候群の予防ケアの一つである動きの支援に関する知識や技術の向上をも目指し、今以上に自己研鑽を積んでいきたいと考えております。
皮膚・排泄ケア認定看護師
宮川 みどり
私が皮膚・排泄ケア認定看護師を目指したきっかけは、ストーマや創傷をもった患者さんと一緒にケアや指導を行っている中で、患者さんがよりよい生活を送れるために自分が何ができるか、という思いをもったからです。現在、患者さんや家族、スタッフへの指導を行い、患者さんのQOLを維持するために活動しています。今後は排尿ケアにも目を向けてICU予定です。