医療法人 原三信病院
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血液内科の研修

診療科概要・紹介

2023年8月現在

  • 血液内科では主として白血病、リンパ腫、骨髄腫、骨随異形成症候群などの造血器悪性腫瘍を中心に診療が行われています。その他自己免疫性溶血性貧血、特発性血小板減少性紫斑病などについても積極的な治療が行われています。
  • 造血幹細胞移植は当科では平成元年より開始し、累計で約580件に達しています。(2023年4月現在)
    うち約400件近くが同種造血幹細胞移植です。この造血幹細胞移植をもちいた治療は、ミニ移植の導入などにより近年様々の疾患に用いられるようになってきています。当科においても従来は比較的行われていなかった骨髄腫やリンパ腫に対しても積極的に行うようになり、今後さらに固形癌などにも期待できると考えています。
  • 臨床的な研究活動では厚労省の原田班に参加し、骨髄移植と末梢血幹細胞移植のランダマイズ試験に参加、また九州大学を中心とする白血病の自家移植と化学療法の比較試験に参加しています。

目標

国民のニーズに応えるべく、レベルの高い包括的で全人的な血液内科診療を実践できる医師を養成する。卒後初期臨床研修を修了した後、血液内科の基本的問題解決に必要な基礎的知識、技能を修得し、血液内科診療を行う上で、医の倫理に基づいた適切な態度と習慣を身につける。

研修項目

  • 血算、血液生化学
  • 血液型検査、交叉試験
  • 血液凝固線溶因子
  • 骨髄穿刺検査と生検検査
  • 血液像、組織生検(リンパ節)

研修可能な疾患

  • 貧血(自己免疫性溶血性貧血、再生不良性貧血などを含む)
  • 急性骨髄性白血病
  • 急性リンパ性白血病
  • 慢性骨髄性白血病
  • 慢性リンパ性白血病
  • 骨髄異形成症候群
  • 本態性血小板血症
  • 成人T細胞白血病
  • 悪性リンパ腫
  • 多発性骨髄腫原発性マクログロブリン血症
  • 特発性血小板減少性紫斑病

研修可能な治療

  • 抗生剤の使用方法
  • 免疫抑制剤の使用法
  • 抗癌剤の使用法
  • 輸血療法
  • 造血幹細胞移植術(自家移植、同種移植:末梢血、骨髄、臍帯血)

週間スケジュール

 
AM 病棟業務 病棟業務 病棟症例カンファレンス回診 病棟業務 病棟業務
PM 病棟業務 病棟業務 病棟業務 スライド(標本)カンファ
病棟業務・内科医局会
病棟業務
  • 福岡骨髄医植(FMBT)合同カンファレンス(第4月曜日)
  • 緊急処置は随時対応

診療科達成目標

1年次

  • 血液学的検査、骨髄像、リンパ節生検などの基本的検査を理解し修得する。
  • 血液悪性疾患で抗腫瘍剤を用いた化学療法の基本的知識を理解する。
  • 造血細胞移植療法を理解する。

2年次

  • 血液学的検査、骨髄像、リンパ節生検などの基本的検査を施行する事ができる。
  • 血液悪性疾患で抗腫瘍剤を用いた化学療法の計画を立てる事ができる。
  • 造血細胞移植療法を理解し参加する。

3年次

  • 血液の診断ができるようになる。
  • 治療に関してきちんとインフォームドコンセントができる。
  • 全身の管理(呼吸管理、循環管理を含む)ができる。
  • 血液悪性疾患で抗腫瘍剤を用いた化学療法の計画を立て実行できる。
  • 造血細胞移植療法の主治医として治療に参加する。
  • 骨髄バンクの役割を理解し調整医師の仕事を行えるようになる。

応募・病院見学申し込み・問い合わせ

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