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結腸がんの腹腔鏡・ロボット支援手術

ロボット支援結腸手術

近年、消化器疾患の診断・治療は高度な進歩を遂げて、私たちの診療環境にも大きな変革の波が訪れています。消化器外科領域では、2022年4月よりロボット支援手術の保険適応が拡大され、結腸悪性腫瘍手術も対象となりました。
最新のテクノロジーを駆使するロボット支援手術は、様々なメリットをもたらすと期待されています。

  • 多関節を有するロボットアームにより、手振れのない細かな手術操作が可能。
  • 3Dによる立体画像により、直感的に体の内部の構造が把握できる。
  • 術者によるソロサージェリー(単独手術)に近く、なおかつ術者は手術時間の多くを椅子に着座したままで操作するため、柔軟な手術人員の配置の検討が可能であり、医療者の肉体的負担が軽減できるメリットがある。
  • 体への負担が少ない数カ所の小さな切開部から手術を行うため、傷が小さく、出血も抑えられ、手術後の回復が早く、患者さんの負担が軽減される。

以上のようなメリットが期待され、将来的には遠隔医療への応用も期待されています。
ロボット支援結腸手術では、従来の開腹手術や腹腔鏡手術では困難であったお腹の深部の手術操作を効率良くかつ容易にし、その結果、手術成績の向上が期待できます。外科でも、ロボット支援結腸手術に特化した手術チームを編成し、慎重な準備を経て2022年9月より、ロボット支援結腸手術を開始しました。ロボット支援手術の歴史はまだ浅く、新規医療の導入には、患者さんの安全確保が最重要課題です。今後もロボット支援結腸手術の安全な運営を心がけていきます。

「サージョンコントロール」と呼ばれる操作席に座り、3D画像を見ながら手元のコントローラーを操作します。
「ペイシェントカート」の4本のロボットアームにその動きが伝わります。
「ビジョンカート」モニターに手術中の画像が映し出され、手術スタッフも同じ画像が共有されます。

写真はロボット支援結腸手術の一場面