レーザー光源内視鏡システムのご紹介
レーザー光源内視鏡システム(LASEREO)
当院では富士フイルム株式会社が開発したレーザー光源内視鏡システム(LASEREO)を導入しており、内視鏡センターにある5台の検査台全てで最新のレーザー観察による上部・下部消化管内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)が施行できます。
内視鏡検査においては小さな病変を早期発見、治療することが重要です。従来のキセノン光源を用いた白色光観察と比較し、狭帯域光を用いた観察は粘膜表面の微細な変化をとらえることが可能であり、有用とされています。
レーザー光源内視鏡システム(LASEREO)の特徴
LASEREOは波長の異なる「白色光観察用レーザー」と「狭帯域光観察用レーザー」の2種類のレーザーを搭載し、「狭帯域光観察用レーザー」を照射し、粘膜表層の微細な血管や粘膜の模様を強調して表示する「Blue LASER Imaging(BLI)機能」により粘膜表層の微細血管やわずかな粘膜の凹凸などのコントラストを強調したシャープな画像を映し出します。
また2つのレーザー光の発光比率を制御することで、近接・拡大観察に適した「BLIモード」と、より明るい、中・遠景での観察に適した「BLI-brightモード」、赤色領域の色分離が良くなるように彩度差・色相差を拡張する画像処理を行うことで、粘膜のわずかな色の違いを強調して、適確な内視鏡診断をサポートする「LCI (Linked Color Imaging)モード」という観察目的や対象部位に応じた3つのモードを選択することができます。
LCI、BLI-brightモードでの従来は難しかった病変の拾い上げ、またBLIモードでの精査により、消化管腫瘍の早期発見、適切な治療が可能となります。
上部では極細径内視鏡(先端部径 5.8mm)でもLCI、BLI-brightモードを利用可能であり、経鼻挿入、経口挿入に関わらず、より苦痛が少なく、精度の高い内視鏡検査を受けていただくことができます。
下部では細径内視鏡(先端部径11.1mm)、汎用内視鏡(先端部径 12.0mm)、細径拡大内視鏡(先端部径 11.7mm)、拡大内視鏡(先端部径 12.8mm)など幅広いスコープをラインナップしており、状況に応じた使い分けをしています。