医療法人 原三信病院
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外科の研修

診療科概要・紹介

2023年8月現在

  • 当院外科の取り扱う疾患は消化器、呼吸器、ヘルニア、乳腺、甲状腺、副甲状腺、末梢血管、痔など広い範囲に及んでおり、関連内科と緊密に連携しながら診療を行っています。
  • 各種疾患に対して、体に優しい低侵襲性手術である鏡視下手術を県内でも早い時期より導入し積極的に行ってまいりました。 その総数は3,000例を越え、なかでも胆石症に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術は、現在までに、約2,500例以上実施し、開腹移行率は0.1%以下と卓越した技術レベルを維持しています。さらにその延長として、日帰り手術も行っています。
  • 現在は外科医師8名の体制ですが、日本外科学会指導医3名、日本消化器外科学会指導医3名、乳腺学会専門医1名です。九州大学臨床・腫瘍外科(第1外科)と活発な人事交流があり、3年間の後期研修終了後には外科専門医取得のため関連施設群での研修や大学院博士課程進学への協力体制もあります。 我々は、これからも疾患とその病状に応じた最適な治療を、十分な情報提供の元で患者さんとともに考えて進めてまいります。

目標

国民のニーズに応えるべく、レベルの高い包括的で全人的な外科診療を実践できる医師を養成する。卒後初期臨床研修を修了した後、外科の基本的問題解決に必要な基礎的知識、技能を修得し、外科診療を行う上で、医の倫理に基づいた適切な態度と習慣を身に着ける。座学としてではなく、実地臨床症例を教師とし、体験から自己学習を促進する。

研修項目

  • 基礎的知識の習得と臨床応用
    1. 局所解剖
    2. 病理学
    3. 腫瘍学
    4. 病態生理
    5. 輸液・輸血
    6. 血液凝固と線溶現象
    7. 栄養・代謝学
    8. 感染症
    9. 創傷治癒
    10. 周術期の管理
    11. 麻酔学
    12. 集中治療
    13. 救命・救急医療
  • 外科診療に必要な検査手技の習熟と臨床応用
    1. 放射線検査(一般撮影・CT検査・MRI検査・RI検査)
    2. 消化管造影検査・血管造影検査
    3. 超音波検査
    4. 内視鏡検査
    5. 心臓カテーテル検査
    6. 生理機能検査
  • 外科診療に必要な処置手技の習熟と臨床応用
    1. 心肺蘇生法
    2. 動脈穿刺
    3. 中心静脈カテーテルおよびSwan-Ganzカテーテルの挿入
    4. 消化管ドレナージ(イレウスチューブなど)
    5. 胃瘻、腸瘻造設術
    6. 気管切開
    7. 心嚢穿刺
    8. 胸腔ドレナージ
  • 外科診療に必要な麻酔手技の習熟と臨床応用
    1. 局所・浸潤麻酔
    2. 脊椎麻酔
    3. 硬膜外麻酔
    4. 気管内挿管による全身麻酔
  • 周術期管理
  • 外科的クリティカルケア
    1. レスピレーターによる呼吸管理
    2. ショックの診断と原因別治療
    3. DIC,SIRS,CARS,MOFの診断と治療
    4. 抗癌剤と放射線療法の有害事象への対処
  • 外傷の診断・治療(創処置、縫合、止血、抗菌剤の使い方など)
  • 一定レベルの手術の実施(術者もしくは助手)
  • ターミナルケア

研修可能な疾患

  • 悪性腫瘍(胃癌・食道癌・大腸癌・肺癌・肝癌・膵癌・乳癌、甲状腺癌など)
  • 急性腹症(急性虫垂炎・腸閉塞・腹膜炎など)
  • 消化器結石症(胆嚢結石・総胆管結石・膵石症など)
  • 鼠径ヘルニア・気胸・痔疾患・下肢静脈瘤

研修可能な治療

  • 薬剤による治療(抗生物質・ステロイドホルモン・免疫抑制剤・抗癌剤の使用方法も含む)
  • 輸液・輸血療法
  • 穿刺・ドレナージ治療(胸腔ドレナージ・胆道ドレナージ・膿瘍ドレナージ)
  • ステント療法(胆管ステント・食道ステント・気管支ステント)
  • 載石術(体外衝撃波結石破砕術・十二指腸ファイバー下乳頭切開・載石術・胆道ファイバー下載石術)
  • 消化管および腹部内臓手術(開腹手術・腹腔鏡下手術)
  • 乳腺手術
  • 呼吸器手術(開胸手術・胸腔鏡下手術)
  • 末梢血管手術
  • 頭頚部・体表・内分泌手術(皮膚・軟部組織・甲状腺・副甲状腺など)
  • 小児外科(ヘルニア・虫垂炎など)
  • 外傷手術

週間スケジュール

 
AM 抄録会・手術
外来・病棟処置
手術
外来・病棟処置
手術
外来・病棟処置
総合回診
外来・病棟処置

手術
外来・病棟処置

PM 手術
外来・病棟処置
手術
外来・病棟処置

手術
外来・病棟処置

術前カンファレンス
外来・病棟処置・検査
外来・病棟処置・検査
術後カンファレンス
※緊急時は随時対応

診療科達成目標

1年次

  • 外科診療に必要な基礎的知識を習熟し臨床応用できる。
  • 外科診療に必要な検査・処置・麻酔手技(局所・浸潤麻酔と脊椎麻酔)に習熟し臨床応用できる。
  • 周術期管理ができる。
  • 外傷の診断・治療ができる。
  • 外科診療を行う上で、医の倫理に基づいた適切な態度と習慣を身に付ける。

2年次

  • 外科的クリティカルケアができる。
  • 一定レベルの手術を術者もしくは助手として実施できる。
  • ターミナルケアができる。
  • 外来診療ができる。
  • 外科学の進歩に合わせた生涯学習を行う方略の基本を習得し実行できる。

3年次

  • 外科診療に必要な麻酔手技(硬膜外麻酔、気管内挿管による全身麻酔)を習熟し臨床応用できる。
  • 一定レベルの手術を術者もしくは助手として実施できる。
  • 3年次より希望があれば、外科学会専門医取得のため、九州大学臨床・腫瘍外科(第一外科)の関連施設群の中での研修も可能です。

応募・病院見学申し込み・問い合わせ

医療法人原三信病院

〒812-0033福岡市博多区大博町1-8
TEL:092-291-3434(代表)
FAX:092-291-3424