お役立ちガイド
何のために行うの?
まず、廃用症候群とは、病気や怪我等の治療を必要とする疾患によって安静にしている状態が長期間に渡って続くことや、活動性が低下したことによる様々な心身の機能低下のことを指します。特に病床ではベッド上で長期に安静にした状態でいることによって、筋肉が痩せ衰えて、関節の動きも悪くなり、廃用症候群を引き起こしてしまいます。特に安静臥床1)の状態では1週間で10~15%の筋力低下が起こると報告されています。最悪な状態では寝たきり状態となってしまうためリハビリを行う必要があります。
対象の疾患は?
腎不全、糖尿病、筋萎縮、関節拘縮、褥瘡(床ずれ)、廃用性骨萎縮(骨粗しょう症)、誤嚥性肺炎、心機能低下、血栓性塞栓症、起立性低血圧、逆流性食道炎、排尿・排便障害など
どんなことをするの?
■関節の動きをスムーズにする運動(関節可動域訓練)
■筋力トレーニング
■ポジショニング(ベッドで行うもので、ご自身では起き上がれない患者さんを対象に、体の同じ場所に負担のかからないよう褥瘡予防として体位を変えます)
■寝返り、起き上がり動作
■座る練習
■立ち上がり、歩行練習
■その他、日常生活に必要な動作訓練
用語・略語解説
1)安静臥床 | 静かに動かずに横になっている状態のこと |
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