経口小腸検査
どんな検査?
造影剤1)(バリウム2))を飲んで小腸に異常がないかX線撮影をする検査です
何がわかるの?
■小腸の形状や粘膜面の状態
■狭窄・潰瘍3)・炎症・腸閉塞4)・癒着などの有無
■術後の消化管の状態
検査の流れ
撮影方法は以下の通りで、20枚前後の撮影をします。
①撮影前にバリウムを250mL飲んでいただき、飲んだバリウムが小腸に達するまで30分程度右半身を下にして横になっていただきます。
②撮影を始めていきます。医師のマイクの指示に合わせて左右に体を傾けたり、回転したりしながら撮影します。
③小腸全体にバリウムが達していれば検査は終わりですが、達していない場合、時間を置いて撮影します。
④小腸全体にバリウムが行き渡るまでこれを何度か繰り返します。
⑤機械でお腹を押さえて撮影する時があります。痛かったら遠慮なくお申し出ください。
その他
注意すること
●検査前日の昼食より腸透視食と下剤の服用があります。
●検査当日は絶食です。
●アレルギーのある方はお申し出ください。
●妊娠されている方、またはその可能性のある方はお申し出ください。
●車での来院はご遠慮ください。
●バリウムは便と一緒に排泄されます。検査終了後は水分を充分に摂取してください。
用語・略語解説
1)造影剤 | 目的とする臓器や血管を画像で見やすくするための薬のことです |
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2)バリウム | 正式には硫酸バリウムといいます。白い液体の造影剤で、便などと一緒に肛門より排泄されます。 上部消化管検査、注腸検査、経口小腸検査のような消化管造影検査に使用されます。 |
3)潰瘍 | 粘膜や皮膚の一部が炎症を起こして傷つき、深くえぐれた状態のことをいいます。 |
4)腸閉塞(イレウス) | 何らかの原因によって腸の内容物の流れが悪くなり、腸液、ガス、糞便などが腸内腔に充満し、排便や排ガスがなくなり、腹痛、嘔吐、腹部膨満などの症状が出ます。 |