筋電図検査
どんな検査?
筋肉や神経に異常がないか、筋肉が収縮する時や、神経を電気で刺激して筋肉や神経の信号の伝わり方を記録する検査です。
何がわかるの?
電気刺激を用いて人為的に末梢神経を興奮させ、神経や支配筋に生じた活動電位を体表面上から記録し、末梢神経¹⁾の機能を検査して、神経や筋肉に疾患があるかを調べます。末梢神経障害²⁾の有無や病変部位を調べます。
検査の流れ・方法
①検査をする部位(腕または足)の洋服をまくり、ベッドに仰向けになっていただきます。
②記録電極とアース電極を装着します。
③刺激電極で電気刺激を行い、電位を記録します。刺激部位をマーキングします。
④マーキング間の距離を計測します。
⑤記録電極をはずし、マーキングを拭き取って検査終了です。
その他
注意すること
●電気刺激を用いますので、一過性の痛みをともなうことがありますが、流す電流が体に害を及ぼすことはありません。
●刺激する部位により電流の強さを変化させますが、必要以上の電流は流しません。
●手や指先の痺れ、痛みなどの自覚症状がございましたらお伝えください。
用語・略語解説
1)末梢神経 | 脳や脊髄などの中枢神経からわかれて、全身の器官・組織に分布する神経のことです。末梢神経は、大きく以下の3つに分けられます。 ・運動神経:全身の筋肉を動かす機能 ・感覚神経:痛み、冷感、触れた感触など、皮膚の感覚や振動、関節の位置などを感じる機能 ・自律神経:血圧・体温の調節や心臓・腸など内臓の働きを調整する機能 |
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2)末梢神経障害 | 抹消神経がダメージを受け、はたらきが悪くなることで起こる障害のことです。手足の先に痺れや感覚が鈍くなるなどの症状が見られます。 |