血圧脈波伝播速度¹⁾検査
どんな検査?
腕と足首の血圧の差と左右の違いがないかどうかや、心臓から押し出された血液が血管に伝わる速さから動脈の血管の壁の硬さを測定し、手足の血管の詰まりや動脈硬化²⁾の状態を推測します。
何がわかるの?
手足の血管のうち、比較的太い血管に詰まりがないかがわかります。
検査の流れ・方法
透析している方で、身体にシャント³⁾のある方は事前にお申し出ください。
①厚めのタイツ、サポーター、コルセットは外していただきます。
②両腕・両足首に血圧測定のカフを巻き、手首に心電図の電極、胸に心臓の音を測定する機器を装着します。
➂ベッドに仰向けになっていただきます。
④四肢を同時に加圧します。加圧時には声かけをします。この動作を計2回行います。検査に影響しますので、測定中は動いたり、声を出したりしないでください。
~技師による検査~
①手と足の大きな血管の詰まり具合を調べます。
②血圧脈波伝播速度により、動脈硬化の状態を調べます。
その他
注意すること
【検査中】
●ご家庭用の血圧計と同様、両方の腕と足に多少の圧迫感があります。
用語・略語解説
1)血圧脈波伝播速度 | 心臓から押し出された血液により生じた拍動が動脈を通じて手や足に届くまでの速度のことです。動脈が硬いほど速くなります。病院やクリニックなどで、ABI・PWV検査と略されることもあります。 |
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2)動脈硬化 | 動脈の血管の壁が、コレステロールの沈着などにより次第に厚みを増し、硬くなり弾力がなくなってしまう状態。血液の通り道が狭くなります。 |
3)シャント | シャントとは近道、あるいはバイパスという意味で、腎臓の透析をするために手術によって動脈と静脈をつないでいる血管のことです。 |