尿素呼気試験
どんな検査?
胃に病気がありそうな場合に行います。診断用の検査薬を服用し、服用前後のはき出した呼気から胃の中のピロリ菌¹⁾の量を調べます。
何がわかるの?
胃の中のピロリ菌の量で、胃・十二指腸潰瘍²⁾にかかっていないかなどがわかります。
検査の流れ・方法
検査は原則、空腹時で検査します。検査前までの8時間以上、食事をとらないでください。
①普段通りの呼吸(深呼吸でない)をし、息を吸った状態で10秒間止めます。
②専用パックに呼気を吹き込みます。
③検査薬を服用します。
~検査薬服用後~
④左側を下にして、5分間横になります。
⑤その後、15分間座って待ちます。
⑥もう一度、専用パックに呼気を吹き込みます。
~技師による検査~
⑦服薬前と後の呼気を専用機器で測定し判定します。
その他
注意すること
【検査前】
●原則的には、空腹時に検査します。最低8時間以上は空腹である事が必要です。
●お水は、検査開始2~3時間前までは飲む事は可能です。
●喫煙は、検査開始30分~1時間前までであれば検査に影響がありません。
用語・略語解説
1)ピロリ菌 | 人間の胃の中に住んでいる2~3×0.45μmほどの小さな細菌で、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因とされています。数本のしっぽがありヘリコプターのように回転させて移動することから、ヘリコバクター・ピロリ菌と名付けられました。 |
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2)潰瘍 | 粘膜よりも深い部分にまで達する組織の欠損のことです。原因として粘膜の「防御」、胃液、アルコール、細菌による「攻撃」のバランスが崩れることが挙げられます。 |