尿検査
どんな検査?
尿カップに採取した尿に試験紙を反応させて試験紙の色の変化で判定します。尿の状態や中に含まれる成分の有無や量などを判定するためのものです。
何がわかるの?
尿は腎臓で作られ、1日あたり約1,000~1,500ml排泄されます(季節、体温、飲料水などによって400~3,000mlと変動します)。尿の成分は、身体に不必要な老廃物や多く取り過ぎた物質が含まれ、血液成分をある程度反映するため腎疾患だけでなく、肝臓や膀胱・尿管・尿道など他の疾患の診断にも役立ちます。
■尿定性:色・混濁・PH・比重・蛋白・糖・ウロビリノーゲン・亜硝酸塩・白血球・ケトン体・潜血の項目を調べます。
■尿沈渣:赤血球・白血球・上皮細胞・円柱・細菌が、尿1μl中何個あるかを検査します。
検査の流れ
食事や飲み物などは自由にとってかまいませんが、尿の成分に影響が出て結果が判定しにくくなるため、ビタミン剤やビタミンCが入っている風邪薬、ドリンク剤などを飲まないようにしてください。
①トイレで、用意された専用の紙コップに中間尿1)をコップの1/4程度(50ml位)採っていただきます。
~採尿後の技師による検査~
②技師が装置にかけ、下記を検査します。
・尿定性(所要時間:5~10分)
・尿沈渣(所要時間:10~30分)
その他
注意すること
【採取前】
●女性の場合、生理中であればお申し出ください。
【採取後】
●室温に長時間放置しないでください。
用語・略語解説
1)中間尿 | 出始めと終わりの尿は採らないで、中間部分だけを採った尿のこと。 |
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