医療法人 原三信病院
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RI¹⁾検査

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どんな検査?

RI検査とは、放射性医薬品(ラジオアイソトープを含んだ薬)を使用する検査で、病院によってラジオアイソトープ検査と呼んだり、その頭文字をとってRI検査、または核医学検査と呼ばれています。

RI(ラジオアイソトープ)とは、自ら放射線を出す物質のことをいいます。体の特定の臓器や病気の場所に集まりやすい性質をもった物質にRI物質を合わせた薬を放射線医薬品といいます。検査では、この放射性薬品を注射や口から投与することにより、骨や心臓などの臓器に集まります。放射性薬品からは微量の放射線が放出されていますので、それを体の外から検査用の大きなカメラで撮影します。
骨や心臓などを画像として取り込むことによって、体内の臓器の位置や大きさがわかり、薬が集まる様子を調べることにより、臓器の働きを知ることができます。
当院では、脳、甲状腺、肝臓、腎臓、心臓、骨などのあらゆる臓器の機能や病気を調べる検査を行っています。

実際の検査としては、放射性医薬品を体に投与し、調べる臓器によって薬が集まる時間が異なるために時間を置いてからの撮影となります。カメラでの撮影は、検査台に横になってもらった状態で、早いもので10分程度、長いもので1時間くらいです。

 

何がわかるの?

検査部位によって検査目的が異なります。
■骨シンチ:全身の骨の状態や機能を調べる検査です。
■心筋シンチ:心臓の血流や心臓の壁の動きを調べる検査です。
■腎レノグラム:腎機能を調べる検査です。血液検査等でも9調べることができますが左右両方を合わせた腎機能評価であり、腎レノグラムは、左右の腎機能を別々に調べることができます。
■脳血流シンチ:脳の血流状態を調べる検査です。CT検査やMRI検査では検査しにくい、脳の血流状態を評価できます。また、使用する放射性薬品によって、認知症の原因を調べる検査も可能です。

その他

注意すること

妊娠またはその可能性のある方はお申し出ください。
授乳中の方は、検査ができません。
●検査で使用する放射性医薬品は、量としては1~5ccと微量で、副作用2)などもほとんどなく、被ばくによる身体への影響の心配もありません。
●RI検査で用いる放射性医薬品は、有効期限が極めて短いです。検査予定日の朝に届いたら、その日のうちに使わなければなりません。そのため、検査が受けられない事情がありましたら、検査の前日までにはご連絡をお願いいたします。

用語・略語解説

1)RI Radio Isotope(核医学検査)
2)造影剤 目的とする臓器や血管を画像で見やすくするための薬のことです。