膝蓋骨骨折
概要
膝蓋骨骨折は、膝蓋骨(しつがいこつ)と呼ばれる膝の骨が折れることを指します。膝蓋骨に大きな力が加わったり、膝が強い衝撃を受けたりすることで発生します。高齢者やスポーツ選手など、膝に負担のかかる活動をしている人が発症しやすいとされています。
原因・症状
膝蓋骨骨折の症状には、以下のようなものが挙げられます。
・膝の激しい痛み
・腫れや内出血
・膝の可動域の制限
・膝関節の変形や不安定感
検査
膝蓋骨骨折の診断には、X線やCTなどの画像検査が用いられます。これらの検査によって、骨折の種類や程度、周囲の組織への影響などを評価することができます。
治療
膝蓋骨骨折の治療には、保存的治療と外科的治療があります。
■保存的療法:骨折が比較的軽度であれば、ギプスや固定具を用いて安静にし、自然治癒を待つ方法があります。
■外科的治療(手術):骨折が複雑である場合や、周囲の組織にも損傷がある場合は手術が必要となります。手術には、骨片を固定するための釘やプレート、人工の膝蓋骨を使用する方法などがあります。
■リハビリテーション:リハビリテーションを受ける必要があります。リハビリテーションの目的は、患部の強化、関節可動域の回復、筋肉の柔軟性を改善し、機能回復を促進することです。