膝半月板損傷
概要
膝半月板損傷は、膝関節内に存在する2つの軟骨である内側半月板と外側半月板のいずれか、または両方が損傷を受ける状態を指します。これは、スポーツや怪我、加齢による変化などが原因で発生することがあります。膝の安定性に影響を及ぼし、適切な治療が必要です。
原因・症状
膝半月板損傷の主な原因は以下のようなものがあります。
■スポーツ中の急激な方向転換や着地時の無理な力のかかり方
■膝への直接的な打撃や衝撃
■加齢による半月板組織の退行性（組織や細胞の機能の減退）変化
一般的な症状には、次のようなものがあります
■膝の痛みや腫れ
■膝の安定性の喪失やねじれ感
■膝を曲げたり伸ばしたりする際の制限感
■膝の関節内でのカクカクした感覚
■歩行時の不快感や痛み
検査
膝半月板損傷の診断には、主に次の検査が行われます。
■身体診察：医師が膝の状態を評価し、特定の動きや圧痛を確認します。
■X線検査：骨の異常や他の関節障害を除外するために行われることがあります。
■MRI検査：軟部組織の詳細な状態を観察するために使用されます。
治療
膝半月板損傷の治療法は、損傷の程度や患者の症状に応じて異なりますが、一般的に次の治療が行われます。
■保存的治療：軽度の損傷の場合、安静や物理療法（運動療法）、膝をサポートする装具の使用が行われることがあります。
■外科的治療（修復術）：重度の損傷や保存的療法が効果的でない場合、膝関節の半月板修復手術。
■リハビリテーション：手術後のリハビリテーションプログラムが重要で、膝の機能回復を促進します。