医療法人 原三信病院
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骨粗しょう症

概要

骨粗しょう症は、骨の中のミネラル(カルシウムなど)の量が減少し、骨がもろくなってしまう疾患のことです。これにより、日常生活の軽微な外傷や衝撃でも骨折しやすくなります。特に、脊椎や腰椎、骨盤、大腿骨などが影響を受けることが一般的です。

原因・症状

骨粗しょう症の主な原因は、加齢によるホルモンバランスの変化と、カルシウムやビタミンDの不足です。骨は、骨芽細胞と呼ばれる細胞が新しい骨を作り、骨吸収細胞が古い骨を分解して骨の再生を行っています。
■ 女性の更年期や閉経後
■ 遺伝的要因
■ 運動不足
■ 喫煙や過度のアルコール摂取 などもリスク要因とされています。

骨粗しょう症の初期症状は特になく、進行すると次のような症状が現れることがあります。
■骨折の頻度が増加する(特に転倒時に起こりやすい)
■背骨の圧迫骨折による背中の痛みや身長の減少
■腰痛や関節の痛み
■脊柱側彎(背骨が曲がる)
■転倒しやすい などが挙げられます。

検査

骨粗しょう症の診断は、骨密度を測定する骨密度検査(DEXAスキャン)が一般的に行われます。この検査により、骨の密度が標準と比べてどれだけ低下しているかを確認できます。医師は検査結果をもとに、適切な治療法を提案します。

治療

骨粗しょう症は、骨密度を改善し、骨折のリスクを軽減することです。治療には次のような方法があります。
■カルシウムとビタミンDの補給:日常的な食事やサプリメントでカルシウムとビタミンDを摂取することで、骨の健康をサポートします。
■薬物療法:特定の薬物(ビスホスホネート、ホルモン補充療法など)を用いて骨の吸収を抑制したり、骨形成を促進したりする治療が行われることがあります。
■適度な運動:適切な運動(ウォーキングや筋力トレーニングなど)は骨密度を向上させる助けになります。
■生活習慣の改善:喫煙や過度のアルコール摂取を避けるなどの健康的な生活習慣の確立が重要です。