医療法人 原三信病院
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閉塞性動脈硬化症

概要

腹部から下肢の動脈が、動脈硬化で細くなり、足が冷たくなったり、しびれたり、歩くと足が痛くなるなどの症状がでてくる病気です。進行すると足の色が悪くなることもあります。

原因・症状

閉塞性動脈硬化症の原因には、高血圧、高脂血症、喫煙、運動不足などの生活習慣があります。症状としては、脚の痛みやしびれ、歩行困難、肌色の変化、潰瘍、傷の治りが悪いなどがあります。

検査

■四肢動脈の触知:下肢の皮膚温、動脈拍動の強さを左右の肢で比較することで、狭窄・閉塞の有無を調べます。
■上下肢血圧測定:上肢、下肢の血圧を同時に測定し(APIまたはABI測定) 血管のつまり具合を評価します。
■超音波ドップラー検査:超音波を使って血管の狭窄や閉塞を調べます。
■CT・MRI検査:画像を3次元構築することにより、より詳細な血管の情報が得られます。
■動脈造影検査:手首や肘、脚のつけ根の血管から、細くて柔らかい管を挿入し、足の血管を造影し、足の血管にどの程度の狭窄があるかを観察します。

治療

保存的治療

■理学的療法:運動・生活習慣の改善
■薬物療法:血管を拡張させ足の血流を改善する薬や、血の塊(血栓)ができにくくする薬を使用します。

◇外科的治療

■末梢血管カテーテル治療(EVT):手首や肘、脚のつけ根の血管から、カテーテルを挿入し、足の動脈の細くなった場所を、バルーン(風船)やステント(網目状の金属)で拡張し、血液の流れを良くする治療法です。
■血行再建術:人工血管や自己静脈を用いたバイパス手術です(当院では施行しておりませんが、必要に応じ近隣の血管外科に紹介します)