子宮内膜ポリープ
概要
原因・症状
原因はまだはっきりとは解明されていません。無症状のことも多いですが、主症状は不正出血です。また、月経が1週間以上持続する過長月経や月経量の増加として自覚されることもあります。不妊症の一因となる可能性もあります。
検査
エコー検査や子宮鏡検査を行います。
■エコー検査:超音波を当てて画像に映しだし、子宮内腔の腫瘤を確認します。
■子宮鏡検査:外来で子宮鏡検査を行うことで直接子宮内膜ポリープを確認します。子宮鏡検査とは月経後約7~10日目時に直径3-5mmの細いカメラを子宮内に挿入し子宮内腔を観察する検査です。子宮鏡検査で内膜ポリープのサイズ、位置等を把握することができます。
治療
症状がない場合、腫瘤のサイズが小さい場合は経過観察することもあります。
症状を有するもの(不正出血など)、悪性の可能性があるもの、ポリープが不妊症の原因となっている場合は治療の対象となり、主に摘出手術を行います。腫瘤のサイズが大きい場合(直径1.5㎝以上)は悪性のリスク因子となります。ポリープの手術をする際は入院の上、全身麻酔下で、カメラの先に電気メスがついた子宮鏡を用いて腫瘤を摘出します。さらに、摘出したポリープは悪性がないか組織学的検査を行います。