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食道がん

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概要

食道がんは、食道と呼ばれる筋肉の管の内側にできるがんのことを指します。食道がんは、がん細胞が食道の内側の壁に形成されるため、食道がんが進行すると、食道の内径が狭くなり、食べ物が喉を通ることが困難になることがあります。

原因・症状

食道がんの主な原因は、長期間の喫煙、高アルコール摂取、食道の酸逆流や胃食道逆流症などの慢性的な消化器疾患、及び食道に対する慢性的な刺激や損傷が考えられます。また、遺伝的な要因も関係している可能性があります。

食道がんの一般的な症状には、嚥下障害、胸やけ、胃酸逆流、胸痛、食欲不振、体重減少、吐血、声のかすれ、呼吸困難などがあります。初期段階では症状が出ない場合があるため、定期的な健康診断や医師の診察を受けることが重要です。早期発見、早期治療が食道がんの治療成功率を高めることができます。

検査

■内視鏡検査:食道内部を観察するために、内視鏡を用いて口から挿入します。この検査で異常が見つかった場合は、組織を採取して病理検査を行います。
■X線検査:バリウムを飲ませて、X線で食道の様子を観察します。食道がんの場合は、バリウムが通りにくくなっているため、異常が見つかります。
■CT検査:X線を使って、身体の断層像を撮影します。この検査でがんの有無や進行度合いを調べることができます。
■MRI検査:磁場とラジオ波を使って、身体の内部を撮影します。がんの有無や進行度合いを調べることができます。

治療

食道がんの治療方法は、がんの進行度合いや患者さんの状態によって異なりますが、一般的には以下のような方法があります。
■手術:食道がんを摘出する手術が一般的です。手術の種類は、がんの位置や大きさ、進行度合いによって異なります。
■化学療法:抗がん剤を使用してがん細胞を攻撃する方法です。主に手術前後に併用されます。
■放射線治療:高エネルギーの放射線を照射してがん細胞を破壊する方法です。主に手術前後に併用されます。
■免疫療法:抗がん剤や放射線治療による副作用を軽減するための治療法です。
■内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD):がん細胞のある部位を内視鏡で見ながら、その部位の下の粘膜を切り離して、がんを摘出する方法です。がんが浸潤している深さが浅い場合に適しています。
■内視鏡的粘膜切除術(EMR):がんが浸潤している深さが浅い場合に適した方法で、がん細胞がある部位の周りの粘膜を切り取り、がんを取り除きます。