医療法人 原三信病院
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脳挫傷

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概要

頭部に強い外力が加わることで脳そのものに傷(挫傷)ができた状態です。挫傷した脳には、脳の腫れ(浮腫)や出血が出現します。数時間から数日間の経過で浮腫や出血が広がり、開頭減圧術や血腫除去術などの外科的治療が必要になることがあります。

原因・症状

意識障害をはじめとして、頭痛、めまい、吐き気や嘔吐など生じることがあります。また損傷された脳の場所によって、運動麻痺、感覚障害、失語症や高次脳機能障害が引き起こされることもあります。さらにてんかん(外傷性てんかん)を生じることもあります。

検査

頭部CT、頭部MRIなどで評価します。数時間から数日の経過で急激に悪化することもあり、CTによる経過観察が必要です。CTでは脳内にごま塩状の出血を認めることが特徴的です。後日、細かな脳挫傷の評価まで行うときにはMRIを行います。

治療

一度、脳挫傷になると、損傷された脳を治すことはできません。出現してくる脳浮腫と脳出血に対しての治療を行います。まずは安静や点滴治療を行いますが、脳浮腫や脳出血が悪化すると開頭減圧術や開頭血腫除去術などの外科的治療を行うこともあります。また脳挫傷の場所によって、運動麻痺や失語症なども生じることがあり、リハビリテーションが必要なこともあります。外傷性てんかんを生じれば、てんかん発作をおさえる抗てんかん薬の服用も必要となります。