医療法人 原三信病院
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血管造影検査(アンギオ¹⁾)

どんな検査?

手や足の血管からカテーテル(血管より細く長い管)を挿入し、造影剤2)を注入しながら連続的にX線撮影し、血管(造影剤が含まれる)をよりよく描出します。また、血管造影のテクニックを応用した治療法(画像診断介在下治療Interventional radiology:IVR)が普及し、当院では様々な臓器・疾患に対して高度な治療が行われています。

何がわかるの?

X線造影剤を使用して目的とする臓器や血管を造影します。
■血管の流れ
■血管の形状(狭窄、動脈瘤、閉塞、出血)
■目的臓器の血流動態(造影剤を取り込んでから排出までの動態変化)
■血管の形状の改善
・狭窄部の拡張
・動脈瘤の塞栓
・出血部分の止血
・手術前の動脈、臓器の位置(マッピング)の確認
■腫瘍に対し
・特定の臓器の一部(腫瘍部分)に抗悪性腫瘍剤の投与
・抗悪性腫瘍剤の投与のためにカテーテルの留置

検査の流れ

検査方法は、検査部位によって異なります。(該当する検査の資料を参考にしてください)
■足(大腿動脈)から造影カテーテルを入れる場合

①検査寝台に寝ていただきます。(通常あお向け)
②足の付け根(大腿動脈)付近の消毒を行い、血管内にカテーテルを挿入します。
③検査目的となる部位での撮影を行います。
・撮影部位により息止めをお願いすることがあります。
④検査終了後、カテーテルを抜き止血をします。

その他

注意すること

妊娠またはその可能性のある方はお申し出ください。
●X線を使用しますので被ばくは避けられませんが、医療検査被ばくは微量ですのでご安心ください。
●当院では低線量被ばくに心がけています。
●検査終了後、足の付け根を止血するために安静にしていただきます。

用語・略語解説

1)アンギオ Angiography(血管造影撮影法 )
2)造影剤 目的とする臓器や血管を画像で見やすくするための薬のことです。