エムビジョン
どんな検査?
株式会社エムが提供する「MVision Health(エムビジョン・ヘルス)」(以下エムビジョン)とは、脳ドックなどで撮影したMRI画像を解析し、脳の健康状態を評価する人間ドック・生活習慣病予防健診のオプション検査です。
私たちの脳は30代になると徐々に劣化が始まります。その劣化の指標とされるのが脳の萎縮と白質病変(血管の変化)といわれる変化です。これらは認知症のリスク因子の一つとして知られています。
人工知能(AI)と健常者のビッグデータにより、自分の脳の健康状態を見える化させたのが「脳健康評価プログラム」エムビジョンです。
自分の脳の加齢性変化と健康状態を知ることにより、認知症などの脳の疾患リスクを低減できるように、早期から対策を始めるきっかけづくりを支援します。
従来の脳ドックや頭部MRI検査と何が違うのか?
脳ドックの頭部MRI・MRA撮影では脳出血やクモ膜下出血といった重篤な疾患の原因となる脳動脈瘤などの早期発見を主な目的としています。検出は医師の目視で行われ、脳の萎縮・白質病変といった認知症リスク因子を測る目的では積極的に活用されてきませんでした。従って、血圧や体重では当たり前に行われている数値による経年変化の評価は、脳については実施できなかったのです。
エムビジョンでは、人工知能(AI)による画像解析技術と過去3万件以上のビッグデータを掛け合わせることで、普段の脳ドックで撮影する画像から、脳の萎縮と白質病変が同年代の健康な脳の持ち主と比較して進行しているのか、経年で見たときに速いスピードで進行しているのか、精緻に定量化できるようになりました。
認知症はなぜ起こる?
認知症の最大の原因は「加齢」です。
人は歳をとることに伴い、老眼になったり、白髪や皺が増えるなど、自他ともに顕著に分かる老化を経験しますが、それと同じように、脳も加齢に伴い変化します(加齢性変化)。
そして、その進み方の度合いは脳の「萎縮」と「血管の変化(白質病変)」によって把握することが可能です。
この進行速度には大きな個人差があるということです。誰でも脳の変化は30代から始まり、40~50代の頃には、大きな差が出てきます。
脳の加齢性変化は、高血圧・飲酒・高血糖・肥満といった生活習慣と深い関係があることが学術論文でも報告されており、これらの生活習慣は認知症のリスク因子とも共通しているのです。
何がわかるの?
- 脳全体の萎縮度
- 同年代が100人いたとした場合の自分のランキング
- 脳を部位別に見たときに、特にどこが萎縮しているか、白質病変がどれだけ進行しているのか
これらの検査結果は、通常の脳ドックの検査結果と合わせてお渡しします。
その他
- エムビジョンの金額や予約についてはこちらをご覧ください。
- MRI検査が必要ですので、予約必須です。MRI検査の予約についてはこちらをご確認ください。
- エムビジョンは、あくまで健康な方の中での状態評価を行うものなので、ランキングが下位であったとしても、同時に受診された脳ドックや頭部MRI・MRA検査に対する医師の所見が付かない限り、直ちに治療や追加検査が必要なものではありません。
ご自身の脳の健康状態を把握し、自身の生活習慣や環境を振り返るきっかけとしてお役立てください。