外反母趾
概要
外反母趾は、主に女性に多く見られ、高齢者にもみられます。足の骨格や筋肉の変化によって引き起こされることが多く、長年の間、慢性的な足の負担や過剰な靴の圧迫が原因となって発症することが多いです。
原因・症状
外反母趾の原因は、遺伝的要因・足の骨格や筋肉の変化・靴の選択や着用方法の問題などがあり、外反母趾の主な症状は、足の内側に向かって曲がった親指、親指の付け根の痛み、赤み、腫れ、圧迫感、靴の選択による痛みなどが挙げられます。また、重度の場合は、かかとの外側が突出してしまう「外反拇趾側底板症候群」という合併症を引き起こすことがあります。
検査
外反母趾の診断は、主に症状や足の外観から行われますが、症状の程度によってはレントゲン検査などの画像診断が必要となることもあります。また、足底板の検査や歩行テストなども行われることがあります。
治療
外反母趾の治療は、主に以下のようなものがあります。靴の見直しや着用方法の改善・足底板を使用した矯正などあり、
■物理療法:温熱療法、電気治療、マッサージなど
■手術治療:手術で最も一般的な方法は「オステオトミー術」と呼ばれる手術です。オステオトミー術は、足の指の骨(中足骨)を切り取って、足の指を正しい位置に修正する手術です。
■リハビリテーション:リハビリテーションを受ける必要があります。リハビリテーションの目的は、患部の強化、関節可動域の回復、筋肉の柔軟性を改善し、機能回復を促進することです。